おんな城主直虎 物語の進み具合の話

史実に無い雲龍丸が未だに大活躍しているのは、史実として1年間持たせる程ネタが無いということで、まあ許容範囲であるが、なんか物語の進みが遅い気がして改めて調べてみた。

直虎が井伊家の当主となったのが1565年
高橋一生演じる小野政次今川氏真の命により井伊谷城を強奪するのが1568年
今川氏真統治権を喪失したのが1569年
家康と井伊谷三人衆により井伊谷城が奪還され小野政次が処刑されるのが1570年

つまり、直虎が当主になり政次が井伊谷城を強奪するまでのたった3年間の話が、現在進行中なのである(てっきり当主になってから何年もたってると思ってた)

この後は

寺田心~菅田将暉演じる井伊直政の徳川家への出仕(1575年)
菜々緒演じる家康の正室築山殿が信長の命により処刑(1579年)
直虎の死去(本能寺の変のあった1582年)

ぐらいしか出来事が無い。ネット情報によると菅田将暉が登場するのは全50話中第48話らしいが、そうなると築山殿処刑や直虎の死去もなく、井伊直政の徳川家への出仕で終了の可能性もある。

そうなるとますます今の状態を引き延ばすしかないのだろう。もしかしたら、政次がらみをクライマックスに持ってくるつもりかもしれない。
現在のドラマの設定だと、政次は井伊家のためにあえて氏真の命に従うふりをして井伊谷城を強奪するということになろう。
そして、それを知っている直虎は、政次処刑の際家康に政次を助命するよう頼むのかもしれないが、表面的には井伊家に対する謀叛であるから、政次も承知の上、あえて処刑される、という流れかな?

フォーレについて

私にとってブルックナーシベリウスは同じ香りのする別格の作曲家なのであるが、なんかフォーレもその仲間入りをしそうな気がしてきた。

ウィキペディアによると


ひとつひとつの音を保ちながら、和声をより流動的に扱うことにより、拍節感は崩れ、内声部は半音階的であいまいな調性で進行するようになる。こうした微妙な内声の変化のうえに、調性的・旋法的で簡素な、にもかかわらず流麗なメロディをつけ歌わせるというのが、フォーレの音楽の特色となっている。

 

とのことで、この「あいまいな半音階的内声と調性的・旋法的がメロディの対比」にたぶん惹かれるのだろう。
さらに、のちのサティのアンビエントな雰囲気の萌芽もある。サティはさらにミニマルの萌芽があるので、ミニマル好きの私にとってここもつながってきている。

最初はフォーレのレクイエムをさっと聞いて、別の作曲家の宗教音楽へ行くつもりだったが、フォーレやサティで足踏みしそうだ。

フォーレ「レクイエム」3種

フォーレ「レクイエム」

クリュイタンス指揮 パリ音楽院管弦楽団(1962)
エリザベート・ブラッスール合唱団
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウバリトン
ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)

コルボ指揮 ベルン交響楽団(1972)
聖ピエール・オ・リアン・ド・ビュール聖歌隊
アラン・クレマン(S)
フィリップ・フッテンロッハー(B)

コルボ指揮 ローザンヌ器楽・声楽アンサンブル(1992)
Magali Dami(S)
ピーター・ハーベイ(Br)

フォーレは後期ロマン派と近代音楽の橋渡しをした、という事で「レクイエム」は非常に静謐かつ美しい曲で、最初は何と言う事もないような曲に聴こえるが、聴いてゆくとだんだんはまってくる。近代音楽は、現代のポピュラー音楽の萌芽がみられたりするのだが、この曲にも節々にそういった部分があるのも親しみやすさにつながっているのだろう。
今回聴いた3種はどれも名演だと思う。

クリュイタンス1962年盤は、歌手陣がオペラ歌手なので若干オペラ臭いが、それはあくまで比較しての事で、この録音だけ聴いている限りはそう気になるものではない。
コルボの1972年盤は、ソプラノがボーイ・ソプラノなので、より宗教音楽的静謐さが強い。
コルボの1992年盤は、テンポが若干速めなのが好みの分かれるところだろうが、1972年盤に劣っているわけではない。

この曲は、ソナタ形式だとか、対位法だとか、和声法だとか、クラシック的理屈とまったく無関係に感動できる曲で、ある意味クラシックを超越しているかもしれない。そこはかとなく東洋的な薫りがすると思うのは私だけだろうか。
こうなると他のフォーレも聴きたくなるし、レクイエムもいろいろ聴きたくなるなあ。
調べたら、ジャクリーヌ・デュ・プレの小曲集にフォーレのエレジーが収録されているから聴いてはいるはずだった(汗)もう一回聴いてみよう。

ブルックナー ミサ曲全集

ブルックナーの宗教音楽は、有名な「テ・デウム」と、ミサ曲第3番ヘ短調を何種類かづつ持っているのだが、せっかくの宗教音楽サイクルなので全部聴きたくなった。
幸い、最近このブログでもおなじみのニコール・マット指揮のミサ曲第1番、そしてかのレーグナー指揮のミサ曲第2番、ミサ曲第3番と「テ・デウム」のセットがあったので購入した。チェリビダッケヘレヴェッヘ等と新たな聴き比べが楽しみ。

シューベルトのミサ曲全集

現在、宗教音楽サイクルなのだが、ネットでいろいろと調べていると「ブルックナーシューベルトのミサ曲をこよなく愛した」という記述を見つけた。ブルックナー・ファンとしては見逃せない(笑)
幸い「栄光のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団その名指揮者たち(12)」
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/02/21/045520
に、ラインスドルフ指揮のミサ曲第6番があるが、せっかくなので全曲聴いてみたい。
5CDの廉価のセットがあったが、ゲオルギ・ロベフ、ディートリヒ・クノーテ、マルクスクリードといった寡聞ながら知らない指揮者のみ。だが、どんな曲かを知るためには充分であろう。