ディーリアス「夏の夜に水の上で歌われる2つの歌」

ディーリアス「夏の夜に水の上で歌われる2つの歌」
ロバート・ティアー(T)
フィリップ・レッジャー指揮 ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団(1975)(EMI)

歌詞無しのアカペラの合唱曲である。歌詞無しのアカペラなぞ、幻想的なディーリアスのためにあるようなジャンルのような気がするが、他も聴いてみたいな。
こちらがその音源。こんな曲ばっかりあつめたCDとかないものか。

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ディーリアスは、これで一段落。

ディーリアス「夕べの声」5種

ディーリアス「夕べの声」(ノルウェーの7つの歌)

イアン・ボストリッジ(T)
ジュリアス・ドレイク(pf)(1999)(EMI)

エルシー・サダビー(S)
ビーチャム指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(1949)(EMI)(ビーチャム編)

ドーラ・ラベット(S)
トマス・ビーチャム(pf)(1929)(EMI)

サラ・ウォーカー(Ms)
フェンビー指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(1983)(ヘリテイジ)(ディーリアス編)

サラ・ウォーカー(Ms)
エリック・フェンビー(pf)(1982)(ヘリテイジ)

ディーリアスの歌曲(ピアノ伴奏、管弦楽伴奏)はEMI BOX、ヘリテイジBOX共にCD1枚分が収録されている。
EMI BOXは、歴史的音源を中心に、ヘリテイジBOXは、アナログ時代、フェンビーの指揮する管弦楽伴奏とフェンビーがピアノを弾くピアノ伴奏の2つが(たぶん)丸々収録されている。
といったざっくりした話で、ディーリアスの歌曲について触れようとおもっていたのだが、両CD共に1曲目に収録されているこの「夕べの声」が2BOXで5種も収録されている。つまりは、ディーリアスらしい人気曲ということである。聴いてみた印象もその通りだった。ので個別に取り上げる。どの演奏でも4分前後の曲だが、聴き終わるとあっという間で、この倍ぐらい続いてほしくなる曲。
ノルウェーの詩人達の詩に曲をつけた「ノルウェーの7つの歌」の中の1曲で、詩はビョルンソンのもの。同じ詩から、グリーグは「王女」という曲を書いているとのこと。後で聴いてみるかな。
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2013/02/26/040938


ビーチャム編の管弦楽版はやはり俗っぽく響く。個人的には、メゾのサラ・ウォーカーがしっくりきた。
サラ・ウォーカー、フェンビー指揮がようつべにあった。

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センター試験の古典が

既にネット上でも話題になっているが、本日センター試験の娘が、車で迎えに行った私に最初に言ったのが「古典が切なかった」
御伽草子の「玉水物語」との事で、寡聞ながら知らなかった。
確かに切ないが、よくできた話だ。古典はやっぱりすごいな。

ディーリアス 付随音楽「ハッサン」

ディーリアス 付随音楽「ハッサン、またはサマルカンドへのすばらしい旅」
ハンドリー指揮 ボーンマスシンフォニエッタ(1979)(EMI)
マーティン・ヒル(テナー)
ブライアン・レイナー・クック(バリトン
ボーンマスシンフォニエッタ合唱団

ディーリアス最後のオペラは「フェニモアとゲルダ」(1910)であるが、その後この付随音楽「ハッサン」(1923)を作曲している。独唱、合唱付きの作品。

ウィキペディアによると
「これによってディーリアスは金銭的、芸術的に成功を収めた」
「真に大衆的な成功者となった」

また、内容はネット情報によると
「イギリスの詩人ジェームズ・エルロイ・フレッカーのアラビア文化をイメージした「サマルカンドへの黄金の旅」(The golden Journey to Samarkand)という詩をベースにした戯曲に付けられた音楽」
との事。

ヒット作とのことで、全体にかなりキャッチャーではあるが、最晩年のディーリアスの良さも失われていない。これもけだし傑作か。

 

ディーリアス 付随音楽「ハッサン」より「間奏曲とセレナード」

ヒコックス指揮 ノーザン・シンフォニア・オブ・イングランド(1985)(EMI)

マリナー指揮 アカデミー室内管弦楽団(1977)(デッカ)

「ハッサン」の短調前奏曲長調に転調した雰囲気の、第1幕の第1場と第2場の間の間奏曲と、ヴァイオリンが奏でるメロディが印象的な、やはり第1幕のセレナードの組み合わせは、独立して演奏されることがあるとの事で、2つのBOXに収録されていた。

ディーリアス 歌劇「フェニモアとゲルダ」

ディーリアス 歌劇「フェニモアとゲルダ

デイヴィス指揮 デンマーク放送交響楽団(1976)(EMI)

フェニモア:エリーザベト・ゼーダーシュトレーム
ゲルダ:ブライアン・レイナー・クック
エリク・レフストラップ:ロバート・ティアー
デンマーク放送合唱団

デンマークの作家ヤコブセンの「ニールス・リーネ」を元にディーリアス自身がドイツ語の台本を書いた、ディーリアス最後のオペラ(1910)である。
内容は主人公の恋愛変遷とでも言うのだろうか、よくわからん(詳しいサイトがあるのでそちらを参照してください)
オリジナルはドイツ語だが、なぜかこの録音は英語版である。
音楽的には、不安定な和声による寂静感のディーリアス節が満載である。これはいい。

 

「デューン 砂の惑星」新キャスト?

ネットサーフィンをしていて面白いサイトを見つけた。
投票結果か、個人の好みかはわからないが「デューン 砂の惑星」を再映画化した際のスタッフとキャストが載っている。
監督がホドロフスキーというのは、例の映画の影響だろうが是非実現してほしい。
ユエのゲイリー・オールドマンは盲点だったが妙に納得してしまう。
他にも、ジェシカのユマ・サーマン、チャニのエマ・ワトソンも見てみたい。
興味がある方は
"Frank Herbert's Dune Cast and Crew"
で検索してみてください。
リンチの映画も2000年のドラマも、個人的には配役が今一つイメージが合わない点もあったのだが、ヴィルヌーヴ(「メッセージ」「ブレードランナー 2049」)版はどうなるんだろう。
ちなみに、個人的にぴったりだと思ったのはリンチ版のチャニ、シャダウト・メイプス、ダンカン、ハレック、ドラマ版のリエト・カインズ、イルーラン、スティルガー(Iのほう)。
Ⅱのエイリア、レト2世、ガニマも良かったな。
余談だが、ガニマ役の女性はリンチ版のチャニ、ショーン・ヤングにそこはかとなく似ている気がする。