大木民夫さんの話

好きな声優さんについては何回か書いているが、大木民夫さんはあまりにもいろいろなアニメや洋画を担当されていたので、失礼ながら逆に忘れがちになってしまうのだが、大好きな家弓家正さんのようにロボットや異星人とかが似合うような一種威厳のある声は好みであった。
ウィキペディア

B級作品の出演では「威厳あるしゃべり方で映画の質を少しばかり上げることに貢献している」と評されることがあった

とあるのもうなずける。
個人的には「攻殻機動隊」の荒巻、X-MENのプロフェッサーXかな。
で、なんで今この話を書いているかというと、大木さんは2017年に無くなっているのだが「やりすぎ都市伝説」で登場する外国人の吹き替えが大木さんに聞こえることが何回かあるのだ。当然大木さんではないはずだが、その声優さんの名前が知りたいと思って、ネットで調べてがよくわからないし、こちらで遅れて放送されているものやTVERでは最後のスタッフロールとか流れてないので(流れていたならごめんなさい)確認ができない。
どなたかご存じの方がおられたらご一報請う。

宮下富実夫「瞑想」「やすらぎ」

ファー・イースト・ファミリー・バンドというのは、クラウス・シュルツェがプロデュースしたこともあり、いつかちゃんと聴いてみたいと思っているうちに、現在入手困難、もしくはえらい高値がついてしまった(涙)
喜多郎が元メンバーだという事は知っていたが、リーダーであった宮下富実夫ヒーリング・ミュージックの大家になっていたということは寡聞にして知らなかった(汗)そっち方面の方々、ごめんなさい。
という訳で(たぶん)最初の2枚を入手。
「瞑想」は、これ以上ないというほどに最低限の音で構成されていて、聴く人によってはこれが音楽なのか?と思う人もいるかもしれない。
しかし、私は時折、押しつけがましさがまったく無い音楽が聴きたいなあ、と思う事があり、そんな時にいろいろとヒーリング系や、アンヴィエント系とを聴いてみるのだが、本当の意味で「押しつけがましさがまったく無い音楽」というのはそうあるものではない、というか、ミュージシャンであるなら、自分を表現するわけだからそんな音楽はまず作らない。そんな中で、これほどに「押しつけがましさがまったく無い音楽」というのは初めてである。これはある種勇気のいることだと思う。っていうか、これが日本的なのかもしれない。
「やすらぎ」は「瞑想」よりは音数は多いが、フォーレのレクイエムの第3曲 サンクトゥスを思わせる人声のコーラスを模した部分とかがありかなり好み。ただし「瞑想」が約50分だったので、こちらもそのぐらいの長さかと思ったらまさかの28分!で、終わった時「え?}とびっくりしてしまった、これはもっと長く聴きたかった。
いずれにせよあと何枚かは聴いてみたくなった。

上記のフォーレ云々の曲を貼り付けようと思ったが、ようつべに無い・・・

 

藩札と切手

昨夜のテレビで無くなった祖母の遺品の正体が知りたい、という事をやっていて、これは藩札では?と思ったらビンゴだった。
思えば藩札というものを知ったのは、白戸三平の「カムイ伝」であった。その後、赤穂事件で浅野藩取り潰しの際、紙きれ同然となる藩札を異例の六割で交換した(明治政府でさえ三割)という話もあった。
ちなみにその遺品の中に「切手」と書かれているものがあって、昔の切手って郵便切手とは意味が違ったはずだよなあ、と思って調べたら、元々は江戸時代の「切符手形」の略で手形の役割をしていたのがだんだん郵便に使用されるようになったのだとか。勉強になった。

ハートを一段落

「ドリームボート・アニー」(1976)ハート

というわけで

https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2024/03/25/055743

ハートのデビューアルバムである。デビュー作にしてこの完成度、さらにヒットシングルを3曲も生んでいるとんでもないアルバムである。表題作を3部にわけてアルバム内でちらしていたり、なんかプログレ的というかコンセプト・アルバム的というか。
フルートが入った曲があるから、という訳ではないが(他のアルバムでも感じたが)ジェスロ・タルっぽいリフもあったりして、個人的には嬉しくなってしまう。

 

「マガジン」(1978)ハート

ハートの3rdアルバムだが実質は2nd、そこらへんの事情はネットで調べてもらうことにして、各曲の魅力は他のアルバムと見劣りすることはない。2曲収録されているライブ録音のうちの1曲がスロー・ブルースだが、後半がどう考えてもレッド・ツェッペリン・バージョンの"ユー・シュック・ミー"なのにはワロタ。どこまでツェッペリンが好きなんだよ。
ちなみに日本盤が届いたが、海外のウィキペディアにも載っていない当時の事情が書かれていて助かった。

 

"Greatest Hits Live"(1980)ハート

ハートのライブが聴きたくて購入、元々ベスト盤とライブ盤の2枚組だったのが1CDに収録ということで、肝心のライブ曲が3曲削られているのは残念。
それでも「ドッグ&バタフライ」の中でも印象的だった"Mistral Wind"が聴けるのはうれしい。
そしてまたまたツェッペリンの「ロックン・ロール」がある!「リトル・クイーン」のボーナス・トラックの「天国への階段」もそうだがキーがオリジナル・キーであることからもわかるように、アン・ウィルソンの声域は恐ろしいほど広いことを改めて感じる。


「ハート」(1985)ハート

せっかくなので、レコード会社移籍、ウィルソン姉妹以外のメンバーを一新して大復活を遂げたセルフ・タイトルアルバムまで聴いてハートを一段落する。
実に聴きやすいキャッチャーなハードロックアルバムに仕上がっているが、バンドのオリジナルが10曲中4曲ということからもわかるように、ハートならではの凝った曲作りが影を潜めてしまったのは個人的にはさみしい。しかしこの後爆売れ街道を驀進するのだからまあ時代の流れに乗った正解作なんだろう。
ちなみに、ジャケットのナンシーの髪型には一瞬腰を抜かした(笑)