ハートを一段落

「ドリームボート・アニー」(1976)ハート

というわけで

https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2024/03/25/055743

ハートのデビューアルバムである。デビュー作にしてこの完成度、さらにヒットシングルを3曲も生んでいるとんでもないアルバムである。表題作を3部にわけてアルバム内でちらしていたり、なんかプログレ的というかコンセプト・アルバム的というか。
フルートが入った曲があるから、という訳ではないが(他のアルバムでも感じたが)ジェスロ・タルっぽいリフもあったりして、個人的には嬉しくなってしまう。

 

「マガジン」(1978)ハート

ハートの3rdアルバムだが実質は2nd、そこらへんの事情はネットで調べてもらうことにして、各曲の魅力は他のアルバムと見劣りすることはない。2曲収録されているライブ録音のうちの1曲がスロー・ブルースだが、後半がどう考えてもレッド・ツェッペリン・バージョンの"ユー・シュック・ミー"なのにはワロタ。どこまでツェッペリンが好きなんだよ。
ちなみに日本盤が届いたが、海外のウィキペディアにも載っていない当時の事情が書かれていて助かった。

 

"Greatest Hits Live"(1980)ハート

ハートのライブが聴きたくて購入、元々ベスト盤とライブ盤の2枚組だったのが1CDに収録ということで、肝心のライブ曲が3曲削られているのは残念。
それでも「ドッグ&バタフライ」の中でも印象的だった"Mistral Wind"が聴けるのはうれしい。
そしてまたまたツェッペリンの「ロックン・ロール」がある!「リトル・クイーン」のボーナス・トラックの「天国への階段」もそうだがキーがオリジナル・キーであることからもわかるように、アン・ウィルソンの声域は恐ろしいほど広いことを改めて感じる。


「ハート」(1985)ハート

せっかくなので、レコード会社移籍、ウィルソン姉妹以外のメンバーを一新して大復活を遂げたセルフ・タイトルアルバムまで聴いてハートを一段落する。
実に聴きやすいキャッチャーなハードロックアルバムに仕上がっているが、バンドのオリジナルが10曲中4曲ということからもわかるように、ハートならではの凝った曲作りが影を潜めてしまったのは個人的にはさみしい。しかしこの後爆売れ街道を驀進するのだからまあ時代の流れに乗った正解作なんだろう。
ちなみに、ジャケットのナンシーの髪型には一瞬腰を抜かした(笑)