フルトヴェングラー「未完成」4種

シューベルト 交響曲第8番「未完成」
フルトヴェングラー指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1948)
フルトヴェングラー指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1950)
フルトヴェングラー指揮 トリノ・イタリア放送管弦楽団(1952)
フルトヴェングラー指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1953)
「未完成」という曲も、いつのまにか積極的に聴く曲ではなくなってしまった。
たまたまフルトヴェングラーのRIASBOXの「未完成」を聴いたら、あまりに良かったので、手元にあるフルトヴェングラーの「未完成」を聴き比べることにした。
VBO盤はスタジオ、トリノ・イタリア放送管弦楽団(RAI)盤、BPO盤2種はライブである。
VBO盤はスタジオのせいか、フルトヴェングラーらしさは弱冠抑え気味だが、その分普遍的な美しさとフルトヴェングラー節が同居している。
RAI盤は以前「フルヴェン節全開の、切れば血の出るような濃厚な「未完成」」と書いたが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20090121/p2
VPO盤 BPO盤に比べると、どうしてもオケや音質的にも聴き劣りがする。
BPO盤1952年は、手兵だけあって、こまかいニュアンス付けも完璧だし、切実たる演奏で心に染み入る。
BPO盤1948年盤は、若さからもっと奔放な演奏を期待していたが、意外に正攻法。
一般にはVPO盤を取るべきだろうが、個人的には1953年のBPO盤を取る。