KISS MEETS THE PHANTOM OF THE PARK(1978)

KISS
本日、古本屋へ本を売りに行った。金額を計算してもらっている間、中古CDを眺めていた(たまにお宝があったりするので)娘が「おとうさん、キッスだよう」というので、見てみるとなんとこのビデオがあったのだ。ちょうど彼女の目線の棚に。「エクストリーム・クローズアップ」というオフィシャルのキッス・ヒストリー映像がある。その中で、メンバーも後悔しているような口ぶりで紹介されていたのが、このテレビ・ムービーで、いかにもチープな感じだったので、(トホホ映画大好き人間の私としては)いつか見てみたいと思っていたのであった。娘にキッスを教えていてよかった。(ちなみに最近みたトホホ映画はクィーン・コング)
内容は、タイトルからもわかるように、「オペラ座の怪人」を下敷きに、テーマパークにひそむ、アンドロイドを作成しているマッド・サイエンティストと、なんか知らんが宇宙の霊のお守りを持ってるおかげで超能力を使うキッスの面々との対決のお話。制作費も安そうだし、脚本や、特撮がチープなのはしょうがないとして、一番チープなのがキッスの出演シーンだったりする。これはとりもなおさず、製作者側のキッスに対する意識がチープであることに他ならない。(いくら売れても、当時ロックに対する、一般メディアの目は、こんなもんだ、ということ)メンバーもピーター・クリスあたりはすっかりやる気ゼロだったようで、音声録音をばっくれて、彼の声は役者があてていて、彼だけ役者っぽくて不自然だったりする。期待にたがわないチープさで、満足した。
ちなみに、ブライオン・ジェイムズが脇役で出ていた。かれはこの後、1982年「ブレード・ランナー」のレオンというレプリカント役ででたり、フィフス・エレメント(1997)で、ブルース・ウィルスの上司役で出たりした人だ。もうひとつちなみに、製作がハンナ・バーベラだった。知ってる人は知ってるが「トムとジェリー」「チキチキマシン猛レース」「宇宙怪人ゴースト」「突貫カメくん」等で有名なアメリカのアニメ製作会社で、なーるほど、と変に納得してしまったのだった。
さらにちなみに、私はキッスが爆発的に売れる前、ファンクラブに在籍していた。売れたらやめた。会員番号は2桁だったので、かなり初期の会員だ。まだ会員が少なかったので、会報にイラストがのったりした。私の手元にはないが、日本のどこかで、だれかがもっているのでしょう。