ゲシュタルト崩壊

昨日のトリビアで「同じ文字を見続けているうちに『この文字はこうだっけ?』と感じる現象を『ゲシュタルト崩壊』という」というのをやっていたが、あれ?と思った。この言葉をはじめて知ったのは子供の頃読んだ筒井康隆の短編の中で登場人物が使用し説明していたのを見ていたのだが、ちょっと違ったニュアンスだった記憶があったのだ。正確には「統一性/全体性が失われること。個々の部分のみが突出し、全体像を把握出来なくなる現象」で、トリビアの場合は厳密に正確に言うと「文字のゲシュタルト崩壊」である。筒井作品の場合「自我のゲシュタルト崩壊」であった気がする。というのも、筒井作品もずいぶん買いなおしてはいるのだが、初期作品は古本屋でも入手できないものがあり、手元の本では確認できなかった(作品名も失念している)だれか知らないかしら。