1978 Gle Dei Se Ne Vanno, Gli Arranbbiati Restano!(1978)

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アレアはつまみ食いのつもりだったので、名盤の誉れの高い6th。牧歌的なジャケットから、さぞやおとなしくなって聴きやすくなったのかとおもいきや、とんでもない話だった。地中海周辺の国々の民族音楽性(アラブもトルコも、なぜかインドも)とジャズロックとけたたましいイタリアンプログレが同居し、ヨーデル唱法も取り入れた強烈なボーカルが絡む。ヘンリー・カウを強烈唯一無比の音楽性と書いたが、早々にこっちにも強烈唯一無比の音楽性の冠を呈する。ギターが抜けてダブルキーボードの4人編成。ベースはアコースティック・ベース、チター、マンドリン、さらにはトロンボーンもこなし彩りを添える。アコースティック・ベースの曲は(こっちの方が比重が大きいか?ヴィトウスなみのかっこよさ)正にアグレッシブな初期ウェザー的ロックジャズの世界。あ〜!こんなにすごい音楽を今まで知らなかったなんて!あげくにラストはザッパを思わせるドゥ・ワップで締めくくられる。なんなんだ、これは!