マイノリティ・レポート(2002)

原作付きのSF映画は期待するとがっかりさせられることが多かった。特にこの作品はトム・クルーズだし、と思っていたが、せっかくテレビでやるのだからと録ってみたらこれが良かった(落差はキャシャーン程ではないが)そもそもこの作品は1956年という、ディックのかなり最初期の作品で、既にディックらしさはあるものの、タイム・パラドックス的には少々理屈先行で、中期、後期の傑作群には及ばないのではあるが、映画は、原作のいいところを膨らませて、実にうまく作ってあると思った。エンタテーメントではあるが、SF的な部分もちゃんと押さえてある。(ちょっとブレードランナーを意識しすぎた部分も有るか?)いずれ安くなったらDVD買おうかな。