歌劇『カルメン』ビゼー(1978 発売 2004)

カルロス・クライバー指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団
美術:フランコ・ゼッフィレッリ
カルメン:エレーナ・オブラスツォワ
ドン・ホセ:プラシド・ドミンゴ
これも発掘映像の類になるのだろう(テレビ放送はあったようだが)なにせ、クライバーとゼッフィレッリである。美術的にも音楽的にも申し分ない出来である。
しかし、避けて通れない問題があることも事実。「こうもり」もそうだが、前半、オペラの合間にやたらクライバーの指揮姿が映るのである。ここで2人の私が葛藤する。
オペラファンの私「オペラのソフトは、純粋にオペラの舞台を映すべきである。指揮者姿など邪魔なだけである!」
クライバーファンの私「クライバーの指揮姿は流麗でこの上なく美しい。数少ない映像なのだから、少しでも長く彼を見ていたい!」
さあどうしたらいい?!現在ならDVDの技術も発達してるから、両方ともフルに撮って、画面切替が出来るようになるんだろうが、多分当時のことだから、両方フルには残って無いだろう・・・・こまったこまった。
なお、健康的な圧倒的声量の主役オブラスツォワ、(ここらへんがカラスやバルツァとの違いだな)私はこの人を何かで見ているはずである。家にあるオペラ歌手紹介本に丸印がつけてある。これは何かを見ていいと思った人に丸印をつけているはずなので、そう思うわけである。しかし何で見たのか思い出せない。家にあるソフト(映像、音源)にはいない。うーんNHKかなんかで見たのかなあ。ドミンゴについては、私の意見はいつもとおんなじ。