クリスティのノンシリーズと冒険ミステリ

ブログには一切書いていなかったが、アガサ・クリスティの普通小説を除く全作品を、ストーリーをよく覚えているものを除いて、古本屋を漁り、無いものはクリスティ文庫を買って読破した。
どうしても先入観から、ノンシリーズや冒険ミステリ(初期のスパイ・サスペンスもの等)が後回しになってしまった。しかし、読んで見ると、ミステリーとしては物足りないのはしょうがないにしても、面白いことは抜群に面白いことを知ってしまった。
何よりも、元気なヒロインかつロマンスがあるのがうれしい(笑)当然当時の読者を意識してのことだろうが、ミステリー版ハーレクインか?(読んだことはないが)と思う作品まである。
また、ノンシリーズもけっこう深い作品が多い。最後に読んだのは古代エジプトが舞台ということから敬遠していた「死が最後にやってくる」だったが、事件に時代性は無いが、当時の思想性、死生観からくる事件への考察や叙述は興味深かった。
何にせよ、これだけの作品を書き続けたクリスティは驚異の一言。
で、やっと次の作家に移れる(爆)