ベートーヴェン 交響曲第7番

クライバー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1974)
バイエルン国立管弦楽団(1982)カール・ベーム追悼コンサートライブ
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(1983)DVD
バイエルン国立管弦楽団(1986)来日公演映像
先日のNHKアーカイブでクライバーのベト7の映像が入ったので、せっかくだから家にあるすべてのクライバーのベト7をはしごすることにした。
1974年盤を聴くと、これ以上の演奏があるだろうか、と思うのだが・・・あった(笑)
1982年盤を聴くとライブのクライバーはやはり音楽が生き生きしている。フィナーレは同日の4番のフィナーレと同じく、破綻寸前のスピード感が圧巻である。オケの完璧さはやはりウィーン・フィルが上ではあるが。
1983年盤は、1974年盤と1982年盤の中間的印象。名門アムステルダム・コンセルトヘボウは柔らか味のある実によい音を出す。フィナーレも速いことは速いが破綻寸前まではいかない。やはり1982年盤は、カール・ベーム追悼という通常とは違う空気の中での演奏であることがよく分かる。
今回の1986年盤は、円熟味を増した落ち着きのある演奏。1983年はクライバーは汗だくだったが、1986年盤は汗をかいていない(笑)しかし、あくまで3種に比しての話で、1986年盤だけとってみれば、充分に激しい演奏である。
以上4種の演奏には優劣はつけられない。映像はもう映像があるというだけでお宝。