ベートーヴェン「フィデリオ」いろいろ

先日、ヤノヴィッツ、ポップ、バーンスタイン指揮の「フィデリオ」のDVDを買った話をしたが(こちら)やはり、音だけでも楽しみたいので、この映像と同じ時期で、配役も99%一致している1978年のスタジオ盤を買った。ヤノヴィッツ、ポップは楽しめるのだが、どうもバーンスタインは「なんとなく」の指揮で若干物足りない。
ということで、さて何を買おうかとなると、まずはフルトヴェングラー、それもスタジオ盤より濃いというウィーン国立歌劇場のライブ盤(1950)そして、なんとステレオのスタジオ盤が残っているクナッパーツブッシュ指揮バイエルン国立歌劇場管弦楽団盤(1961)そして、ある意味極端な指揮者二人に対して、標準盤としても何か持っておきたいと、ベーム盤も考えたのだが、ここはクレンペラーを聴いておきたかったのでフィルハーモニア管弦楽団盤(1962)を、それぞれ、なるべく安く購入。
しかし、あまりいっぺんに買うと、かえってどれから聴こうとかいろいろ悩んで、結局聴かないまま時が過ぎてゆく。
このままではしょうがないので、とりあえずマーラー以降慣例になったという、第2幕第2場の前に演奏される「レオノーレ序曲第3番」を聴き比べたりしている(クレンペラー盤のみ、フィナーレの後に別録音として収録)
個人的には、第2幕第2場より長い序曲3番が入る事で、オペラの流れが途切れるので、ここに挿入するのは反対ではあるが、名曲ではあるので、痛し痒しである。