ワーグナー「ワルキューレ」

クナッパーツブッシュ指揮 バイロイト祝祭管弦楽団(1957)
ラモン・ヴィナイ:ジークムント
ビルギット・ニルソン:ジークリンデ
ハンス・ホッター:ヴォータン
アストリッド・ヴァルナイ:ブリュンヒルデ
ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ:フリッカ
ヨーゼフ・グラインドル:フンディング
以下ワルキューレ
ポーラ・レンチナー
マリア・フォン=イロスヴァイ

声を張り上げるしか能のない(失礼)ニルソンはジークリンデが苦手なのか表情付けが過ぎて声を張り上げない部分はかなり不安定。
バリトン上がりのヴィナイは高音が不安定で力みすぎで、やはりジークムント向きではない。
ヴァルナイは、1956年と1958年の間ぐらいの出来で、若干衰えがあるか。
他の歌手は概ね好調、特にワルキューレ達は出来がいい。
クナの出来は圧倒的である!そういえば名演である第1幕だけのスタジオ盤も1957年だった!しかし1956年盤はオケが引っ込んでいるだけでさほど差がないのかもしれない。
これが、クラウス盤のレズニクがジークリンデで、ジークムントもヴィナイ以外だったら文句なくベストなんだが・・・あ、1956年盤のジークリンデのブルーウェンスティーンも良かった。
ワルキューレ」はクナの全録音とクラウス盤を、その時の気分で聴き分けるしかないな。あ、ヤノヴィッツを聴きたいときだけカラヤンね(笑)