「タンホイザー」序曲
「ワルキューレ」より第1幕第3場
「神々の黄昏」より「夜明け-二重唱-ジークフリートのラインへの旅」
「神々の黄昏」より「ジークフリートの葬送行進曲」
「神々の黄昏」より「ブリュンヒルデの自己犠牲」
シューリヒト指揮 フランス国立放送管弦楽団(1963)
マリアンネ・シェヒ:ソプラノ
セバスチャン・ファイアジンガー:テノール
シューリヒトのフランス国立放送管弦楽団の発掘音源である。
以前も書いたがシューリヒトは生涯客演指揮者だったせいもあってオペラの全曲録音が無い。(単独のアリアの伴奏や、ワーグナーの管弦楽としてオペラの一部を演奏している場合はある)モーツァルトやワーグナーの全曲盤を聴いてみたかった、と思うのは私だけではあるまい。
それがである!歌手付きのワーグナーのオペラの一部の演奏が発掘されているではないか!いわゆる「ワーグナー・コンサート」であるが、伝説のコンサートだったらしい。これで「もしシューリヒトがワーグナーの全曲演奏をしていたら・・・」という夢が幾分でも叶う。
(邦盤の解説があまりに適切なので、似たようなことを書くことをご容赦)
「タンホイザー」は中間のスピード感と盛り上がりが尋常ではなく、今まで聴いた中でもトップクラス。
「ワルキューレ」は歌手の方がマイクに近くオケが物足りないが、ラストの弦の切り込みの激しさは特筆もの。
「神々の黄昏」も二重唱が同様に物足りないが、それ以降はベスト。
やはり、シューリヒトにバイロイトで一度振ってもらいたかったなあ。