カーディとお姫さまの物語

カーディとお姫さまの物語
ジョージ・マクドナルド
「お姫さまとゴブリンの物語」(こちら)の続編である。
時系列的には前作の1年後であるが、執筆されたのは十数年後ということで、読んだ印象は大分違う。
こちらは若干理屈っぽくお説教臭いが、哲学的になかなかに深い記述があったりする。
また、前作の敵役はゴブリンであるが、本作は生身の人間である分生々しい。
前作のカバーは竹宮恵子だったが、今回は挿絵もすべて担当しているのがうれしい。翻訳の脇明子と友人関係だからだそうだ。