2012-08-22 カーディとお姫さまの物語 小説 カーディとお姫さまの物語ジョージ・マクドナルド「お姫さまとゴブリンの物語」(こちら)の続編である。時系列的には前作の1年後であるが、執筆されたのは十数年後ということで、読んだ印象は大分違う。こちらは若干理屈っぽくお説教臭いが、哲学的になかなかに深い記述があったりする。また、前作の敵役はゴブリンであるが、本作は生身の人間である分生々しい。前作のカバーは竹宮恵子だったが、今回は挿絵もすべて担当しているのがうれしい。翻訳の脇明子と友人関係だからだそうだ。