ショスタコーヴィチ 映画音楽「ベルリン陥落」
ユロフスキ指揮 ベルリン・ドイツ交響楽団
スターリン賛美のプロパガンダ映画で、スターリン死後ソ連内からも批判を受けた作品とのこと。
映画はプロパガンダだが、音楽的には非常に真摯、かつ感動的なもので、これも「ゾーヤ」同様「ひろいもの」と言える。
ショスタコーヴィチ 交響曲第10番
ロストロポーヴィチ指揮 ロンドン交響楽団
バルシャイ指揮 ケルン放送交響楽団
スターリン体制終焉後の作品で、ショスタコーヴィチの解放感が溢れた傑作と言われる作品。ただし、解放感と言っても特に明るいというわけではなく、書きたいものが書ける、という意味での解放感。
以前に書いた、モダニズムでも前衛でもない独自の境地のクライマックスが、先日のヴァイオリン協奏曲第1番であり、この交響曲第10番であろうか。
それは充分わかるのであるが、どうもこの作品はぴんと来ないな。理由はよくわからないが。