クナッパーツブッシュの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のおさらい

マイスタージンガーの締めくくり、というわけではないが、どうしてもクナのマイスタージンガーをおさらいしたくなって、1960年盤、1955年盤、1952年盤の順番にがんばって聴きなおした。(1951年盤はスルー)
以前、個人的には僅差で1960年盤を採る、と書いたが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2015/07/24/043018
今回聴いてみると、意外にヴィントガッセンの出来が悪く(というか、この役が苦手か?)ラストのラストがどうも盛り上がらない。音質が若干わるいために第2幕のラストのフガートがたんなるばか騒ぎに聞こえてしまうなどの点が気になった。
1955年盤は、重たいザックスがしっくりこないし、クナにしてはすっきりしすぎている。
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2015/07/16
1952年盤は、ファンであるエーデルマンを褒めたのだが
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2015/07/09
この人はやはり主役として朗々と声が前に出るタイプではないので、物足りない部分もある。
しかし、演奏として抜群に面白いのはこの1952年盤である。音楽のうねりが尋常ではない。
なので、前回の意見を翻して、僅差で1952年盤を採りたいと思う。