ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
クナッパーツブッシュ指揮 バイロイト祝祭管弦楽団(1952)
ハンス・ザックス:オットー・エーデルマン
ヴァルター:ハンス・ホップ
エヴァ:リーザ・デラ・カーザ
ダヴィッド:ゲルハルト・ウンガー
マグダレーネ:イーラ・マラニウク
ベックメッサー:ハインリッヒ・プフランツル
夜警:グスタフ・ナイトリンガー
ポーグナー:クルト・ベーメ
フォーゲルゲザング:カール・テルカル
ナハティガル:ワルター・ストル
コートナー:ヴェルナー・ファウルハウベル
ツォルン:ヨゼフ・ヤンカ
ウルリッヒ・アイスリンガー:カール・ミコライ
アウグスティン・モーザー:ゲルハルト・シュトルツェ
オルテル:テオ・アダム
シュヴァルツ:ハインツ・ボルスト
フォルツ:マックス・コール
何回か書いているが、私が初めて聴いた(観た)「マイスタージンガー」はシュタイン指揮のバイロイト盤であり、二つ目が先日のクナのスタジオ盤である。シュタイン盤のザックスはヴァイクルで、クナ盤はシェフラーである、ヴァイクルはバリトンでシェフラーはバリトンもこなすバスバリトンである。なので、先入観的にザックスはバリトンの役かと思っていたら、しかし、こちらはバリバリのバスのエーデルマンなので、あれ?と思って調べたら、ザックスはバスの役であった(汗)エーデルマンも好きな歌手なのだが、主役をやっているのはたぶんこの「マイスタージンガー」ぐらいのものであろう。いつもは朴訥な役柄が多く、それに合わせた声質で歌っていたが、こちらはかなり男前の発声である。エーデルマンがこんな声で歌っているとは!嬉しい驚き。
前奏曲は先日のスタジオ盤と基本的な感想は変わらないが、やはりライブの方がクナは迫力があるな。
スタジオ盤は録音のせいものあるのかもしれないが、本編に入っても、躍動感が段違いである。デルモータが歌っている事を差し引いても(差し足してもか?)この1952年盤に軍配を上げざるを得ない。