フォーレ
ピアノ四重奏曲第1番ハ短調
ピアノ四重奏曲第2番ト短調
ルノー・カプソン(Vn)
ジェラール・コセ(Va)
ゴーティエ・カプソン(Vc)
ミシェル・ダルベルト(P)
ニコラ・アンゲリッシュ(P)
フォーレ 室内楽作品全集 CD4には、ピアノ四重奏曲が収録されている。
第1番が初期、第2番が中期の作品。
ピアノ四重奏曲というジャンルには馴染みがなかったが
「ピアノ四重奏というそれほど一般的でない形態をフォーレが取り上げたのは、独自のものを作り出したいという思いと、室内楽ジャンルの刷新を目指してのことだったとされる」(ウィキペディア)
という意欲的な作品らしい。
第1番は、ヴァイオリン・ソナタ第1番同様大変美しい曲だが、ヴァイオリン・ソナタ第1番が魅入られるような異世界の妖しさを持つのに比して、もっとダイナミックで親しみやすい。各楽器がほぼ対等で、たたみかけるような掛け合いが印象的。
第2番は「レクイエム」と同時期の作品で、より悲壮感が強く、第1番より各楽器の混然一体感が強い。
いずれにせよ、フォーレの室内楽のうち最もポピュラーなのがこの2曲である、という説があるらしいが、うなずける話である。