フォーレ 室内楽作品全集 その1

フォーレ 室内楽作品全集 その1
フォーレ
ヴァイオリン・ソナタ第1番
子守歌
ロマンス
アンダンテ
初見試奏曲(ヴァイオリンとピアノのための)
ヴァイオリン・ソナタ第2番
ルノー・カプソン(Vn)
ミシェル・ダルベルト(P)
ニコラ・アンゲリッシュ(P)

フォーレ 室内楽作品全集 CD1には、ヴァイオリンとピアノの為の室内楽が収録されている。
ヴァイオリン・ソナタ第2番のみ後期、あとは初期と中期の作品。
個人的には好んで聴くジャンルではないのだが、そんな私でもこれらの作品がとんでもない傑作であることはわかる。ヴァイオリン・ソナタ第1番、第2番は室内楽史上の金字塔と言われるのもむべなるかな。
初期の第1番は圧倒的に美しく、後期の第2番は圧倒的に深い。
繰り返すが、好んで聴くジャンルではないが、フォーレは例外になりそうだ。
あくまで個人的な話だが、モーツァルト弦楽四重奏や弦楽五重奏等、気に入った曲はあるものの、やはり室内楽交響曲管弦楽、オペラの「主」に対する「従」みたいな意識でいたのだが、フォーレ室内楽は堂々たる「主」である。
どうも、その頃のフランスの音楽界における室内楽は、アマチュア音楽家のサロン・ミュージック的な色合いが強く、そこにフォーレ交響曲等に負けない芸術性、精神性をもった室内楽を提起する事により、ある種室内楽界に革命をおこしたという事らしい。納得、納得。これはヘビロテの予感。