アルバン・ベルク 管弦楽 室内楽

文章がたまってきたので、一気に載せる。

 

アルバン・ベルク 3つの管弦楽曲
アバド指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1992)
アルバン・ベルク ヴァイオリン協奏曲
アンネ・ゾフィー・ムーター(vn)
レヴァイン指揮 シカゴ交響楽団(1992)
オペラ以外にベルクの管弦楽作品は、この2曲のみである。
3つの管弦楽曲は、勢いで押してはいるが、現代音楽的類型の域を出ていない気がする。
それに比してヴァイオリン協奏曲は、現代音楽的抒情に満ちていて、聴き応え充分。
ウィキペディアによると
「おそらくベルクの最も有名な作品であり、なおかつ最も演奏回数に恵まれた作品である」
とのことだが、さもありなん。個人的にはオペラのほうが有名かと思っていた。

 

アルバン・ベルク 弦楽四重奏曲
ラサール弦楽四重奏団(1968)
アルバン・ベルク 抒情組曲
ラサール弦楽四重奏団(1968)
アルバン・ベルク 抒情組曲弦楽合奏版)(第2,第3,第4楽章)
アバド指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1994)
弦楽四重奏曲は、2楽章、抒情組曲は6楽章からなる弦楽四重奏曲
比較的初期の曲である弦楽四重奏曲は、瑞々しい感性にあふれており、比較的後期の曲である抒情組曲は円熟した魅力にあふれている。
どちらも「ザ・アルバン・ベルク」ともいうべき傑作だと思う。

 

アルバン・ベルク 室内協奏曲
バレンボイム(pf)ズッカーマン(vn)
ブーレーズ指揮 アンサンブル・アンテルコンタンポラン(1977)
ストラヴィンスキーの時にも書いたが、アルバン・ベルクにもレコメン系の前衛ロックの元祖のような曲があった。躍動感や曲の展開等、個人的には実に良く耳に馴染む。アルバン・ベルク室内楽の方が曲が生きるような気がする。