フォーレ
ピアノ五重奏曲第1番ニ短調
ピアノ五重奏曲第2番ハ短調
初見試奏曲(2台のチェロのための)
エベーヌ四重奏団
ミシェル・ダルベルト(P)
ニコラ・アンゲリッシュ(P)
ゴーティエ・カプソン(Vc)
ラファエル・メルラン(Vc)
フォーレ 室内楽作品全集 CD4には、ピアノ五重奏曲と2台のチェロのための室内楽が収録されている。
ピアノ五重奏曲第1番と初見試奏曲が中期、ピアノ五重奏曲第2番が後期の作品。ピアノ四重奏曲のあとに、さらに表現の幅を拡げるためにこの編成を選んだとの事。
第1番は、のびやかな弦楽にさざ波のようなピアノが絡む、非常に美しい曲で、個人的な好みから言えば、フォーレの室内楽の中で一番気にいった。
第2番は、枯淡の渋みが加わり、半音階を駆使したアグレッシブなスケルツォ、各声部が緻密に絡むアダージョが印象的。フォーレの室内楽随一の傑作の説があるのもうなずける。
フォーレの室内楽はこれで終わりだが、しばらくはヘビロテが続くであろう。