フォーレ ピアノ曲全集 その4

フォーレ
ヴァルス・カプリス(全4曲)
8つの小品
マズルカ 変ロ長調
3つの無言歌
バレエ音楽「ドリー」
バイロイトの思い出(全5曲)
ジャン=フィリップ・コラール(P)
ブルーノ・リグット(P)

フォーレピアノ曲全集CD4である。
ヴァルス・カプリス第1番、第2番、マズルカ 変ロ長調、3つの無言歌が初期、ヴァルス・カプリス第3番、第4番、8つの小品、バレエ音楽「ドリー」、バイロイトの思い出が中期、ただし8つの小品の第8曲が「夜想曲第8番」で後期になる。(CD1とは別録音)バレエ音楽「ドリー」、バイロイトの思い出は4手のための曲。
ヴァルス・カプリスとは「ワルツと奇想曲」の意味だそうで、先日
舟歌の初期と中期は、愛らしい曲揃いで、フォーレピアノ曲の入門的にいいかもしれない。」
と書いたが、こちらも華やかでフォーレピアノ曲の入門としてお勧め。
バイロイトの思い出は、ワーグナーの楽劇からモチーフが取られており、ネット情報によると、以下のモチーフが4分強の中に詰め込まれている。
第1曲 ワルキューレの叫び、ワルキューレの動機、角笛の動機
第2曲 隠れ頭巾の動機、ヴォータンの怒りの動機
第3曲 「冬の木枯らしも去り」、自然の動機
第4曲 波の動機、ジークフリートの動機
第5曲 角笛の動機、恋の絆の動機、ラインの乙女の動機
聴く前は、展開や変奏でもしているのかと思ったが、矢継ぎ早にこれらのモチーフが出てくるだけだった。しかしその分楽しめる作品になっている。