グノー
交響曲第1番ニ長調
交響曲第2番変ホ長調
プラッソン指揮 トゥールーズ・カピトール管弦楽団(1979)
ザ・グノー・エディションである。
今まで聴いてきて、グノーという人は非常に基礎がしっかりしていてかつエレガントな音楽性をいると思った。ペルリオーズあたりのそれこそ素人感覚の破天荒さがあまりない。もしかしたらそこらへんが逆に初期のオペラで不成功だった原因かもしれないが「ファウスト」では一皮むけたのだろう。
「ファウスト」で成功する前に宗教音楽で成功した、とうのもその音楽性ゆえではないか、と思うが同時期に作曲されたのがこの交響曲2曲である。
古典派の技術を知りつくした上でフランス音楽として書かれている。エレガントなベートーヴェン(1~4番あたり)といった印象。そこここに、あ、あのベートヴェンの手法だ、と発見しながら聴くのは楽しい。本当に気持ちのいい音楽である。
ちなみに、ビゼーがグノーの交響曲をお手本に交響曲ハ長調を書いたとか。そうなるとビゼーも聴きたくなる、と思ったら、クリュイタンス・コレクションにちゃんとあるではないかっ。