シベリウスのクレルヴォ的作品群(勝手に命名)

以前にシベリウスの「カレリア序曲」がクレルヴォ交響曲の第1楽章に雰囲気が似ている、と書いたことがあったが

http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2019/10/30/045400

先日久々に、ヤルヴィのシベリウス「春の歌」を聴いて、息の長い旋律や哀愁感がやはりクレルヴォ交響曲の第1楽章を彷彿とさせる事に気づいた。こちらも作曲年は近い。
他の作曲年の近い作品となるとレンミンカイネン組曲になるが、そういう観点からよく聴きなおしてみると、第1曲「レンミンカイネンと島の娘たち」が約15分の演奏時間のうち、最後の5分ぐらいがやはり息の長い哀愁の旋律で、こちらもクレルヴォ交響曲の第1楽章っぽい。
なので、この4曲を勝手にクレルヴォ的作品群と呼ぶ事にする(自爆)
シベリウスが生前クレルヴォ交響曲を封印した事、そしてこういう雰囲気が後年どんどん無くなってくる事を考えると、本人は自分の若き日のこういった感じがいやだったのかもしれない。個人的にはむちゃくちゃ好きなんだけれど・・・・
ちなみに「エン・サガ」も作曲年が近いが、こちらはあまり雰囲気が似ていなかった。