シューリヒト ブルックナー 交響曲第9番 LP復刻版

ブルックナー 交響曲第9番
シューリヒト指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1961)(LP復刻盤)


シューリヒトのブルックナー 交響曲第9番(オフィシャル盤)は、今まで何回も書いてきているが、再度まとめると

私が若い頃に初めて聴いたブルックナーのレコードであり、このレコードを繰り返し聴いたことにより、ある時天啓のようにブルックナーを理解し、ブルックナーにはまり、私にとってブルックナーが最愛の作曲家となるきっかけとなった録音であり、未だにこれを越えるブルックナー交響曲第9番の演奏は無い、と思っている。(ただし、アダージョヴィオラの強奏の部分のみマタチッチに軍配を上げたい)

で、そんな録音の、なんとLP復刻盤が出ていたとは!それも2013年であるから随分前である・・・・知らなかった。

で、30年以上ぶりに聴いてみると(前にも書いたが、30年ちょっと前に身の回りのものがほとんど無くなっている)懐かしいというよりは(クナッパーツブッシュのブル8のアナログを再入手して聴いた時は懐かしいと思ったのだが)ああ、こんなにも暖かみのある演奏だったっけ!とびっくりしてしまった。
現在、通常のCDをお持ちの方が無理に買う必要はないと思うが、この演奏をアナログ盤に親しんだ事がある人は一聴してみてはいかがだろうか。
しかしこの演奏はいつ聴いても心が洗われる。以前「愛する演奏」という記事を書いたが

https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2015/05/28/045139

本当に、クナッパーツブッシュのブル8とシューリヒトのブル9は、何度聴いても飽きがこない、別格中の別格の演奏である。