ブルックナー 交響曲第9番

シューリヒト指揮 フランクフルト放送交響楽団(1957)
シューリヒトには現在ブル9は以下の音源がある。
1.ベルリン市立(歌劇場)管弦楽団(1943)
2.シュトゥットガルト放送交響楽団(1954)
3.ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1955)
4.フランクフルト放送交響楽団(1957)
5.ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1961)オフィシャル
7.バイエルン放送交響楽団(1963)
今回はブル7(デンマーク放送交響楽団)とのカップリングで4.を入手することができた。
ちなみに1.2.3.5.については既に言及済み、7.は取り寄せ中だがいつになるかは未定。
(さらにちなみに、ブル8は4音源すべて入手済み)
帯の解説に「クナッパーツブッシュもびっくりの変化をつけ」とあるが、テンポの変化や表情付けは1.のベルリン市立管弦楽団盤のほうが濃い部分もある。(こちら)こちらのほうに「クナッパーツブッシュもびっくり」と冠してもおかしくはない。
しかし、それでこの盤の価値が下がるわけでは全く無い。オケがついてこれないのではないか?というスケルツォのスピード感、アダージョの切迫感は、この盤独特である。
(7.は未聴だが)音質の問題はさておき、シューリヒトのブル9は、すべてじっくりと聴いて味わう価値のある名演揃いと言える。