ブルックナー 交響曲第7番
シューリヒト指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1964 ザルツブルク音楽祭)
以前、シューリヒトのブル7には、オフィシャルのハーグ・フィル盤録音直前のザルツブルグ音楽祭音源があるらしいと書いたが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20091110/p3
昨年、発売されていた!(モノラル録音)
なので、直近の一覧はこちらだったが
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2012/08/08
現在はこうなる。
1.ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1938)
2.シュトゥットガルト放送交響楽団(1953)
3.デンマーク放送交響楽団(1954)
4.北ドイツ放送交響楽団(1954)
5.コンセール・コロンヌ・フィルハーモニー管弦楽団(1956)
6.フランス国立放送管弦楽団(1963)
7.ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1964)(ザルツブルク音楽祭)(今回)
8.ハーグ・フィルハーモニー管弦楽団(1964)(オフィシャル)
さて、このベルリン・フィル盤は、どこにも無理のない、すべてにおいて音楽が在るべき姿で表されているといっても良い驚異的な演奏である。こういう演奏の録音が今まで発売されなかったのが不思議であるが、発売されたことに素直に感謝したい。
しかし、である。この演奏はかなり1938年のベルリン・フィル盤に似ているのだが、以前この演奏は音が良ければ歴代のベストと書いた。そうなると音の良いこの1964年盤こそベストと言いたいところだが、音が悪い方が逆に演奏の凄味が迫ってくるのも正直な感想である。この1964年盤のおかげで1938年盤の株が逆に上がってしまった。これが、ステレオであるか、録音の音量のレベルがもっと上だったらまた感想が違ったかもしれないが・・・・隔靴掻痒のもどかしさを感じる部分が多々ある。
なので、この3つの優劣はにわかにはつけがたい。もう一度じっくり聴き比べをする必要がある。