シューリヒトのモーツァルト 交響曲第40番 オフィシャル盤

モーツァルト 交響曲第40番
シューリヒト指揮 パリ・オペラ座管弦楽団(1964)
以前、シューリヒトのモーツァルト交響曲第40番第41番のオフィシャル盤が入手不可と書いた。
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20081020/p1
その後、ユーズドが出てきたがえらい高値がついていた。思い出すたびに調べたが、なかなか入手可能な値段のものが出てこなかった。
それが、また久々に調べたら適正価格のものが出ていた。倍ぐらいまでなら出すつもりだったからあわてて購入した。
このモーツァルトの40番は、例えば第1楽章第1主題が繰り返される時(提示部としてではなく)かぶさる木管が大きめであってほしいとか、個人的なこだわりがけっこうある。そういう意味では家にはベストの40番は無い(あえていうならコレギウム・アウレウム盤)
さて、このシューリヒトの演奏は、第1,2楽章が「寂寥感」「はかなさ」で「悲しみ」を表現しようとしている。しかし、こういう曲は、しっかりときらめくような演奏をしてこそ、この曲本来の「悲しさ」が表現できる気がする。第3,4楽章は、まさにそういった演奏。個人的には、第1,2楽章もこの方法論でやってほしかった。しかし、他に類を見ないユニークな演奏である事は確か。
しかし、シューリヒトのモーツァルト交響曲第40番としては、シュトゥットガルト盤(1961)をとりたいと思う。
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20081024/p1