ヤングのブルックナー 交響曲第9番(と全集について)

ブルックナー 交響曲第9番
ヤング指揮 ハンブルクフィルハーモニア管弦楽団(2014)
シモーネ・ヤングブルックナー交響曲全集である。
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2019/04/25/045541

第7番同様、第1楽章の要所要所の僅かなリタルダントが、今回は推進力を削いでいる。それが無ければ、シューリヒトに迫る名演と言える。実に惜しい。
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20100603/p2
しかし、ブルックナーの抒情性という新しい天地を開いたヤングの功績は大変なものだ。
初版を含むので、ファーストチョイスには勧められないが、インバル、ティントナーと並んでブルックナー・ファン必携のブルックナー全集と言える。