ジャパン「果てしなき反抗」"Adolescent Sex"(1978)

ジャパンはリアルタイムに2ndからファンになった。後年、CDを買おうかな、と思ったときは廃盤状態で、店頭で「ベスト・セレクション」という日本編集のアリオラハンザ時代(3rdまで)のベストだけがあったので、それを買ってしばらく我慢していた。
(ちなみにこのベスト盤、アルバム未収録のシングルやドイツのみ発売の日本でのライブ音源のEPからも収録されていて、いま思うといい買い物をした)(さらにちなみに、日本でのライブ音源は、現在発掘音源系の"Live In London 1981"に収録されている)
で、その後、通常のCDも無事再発されたので、2nd以降を揃えていった。
なので、1stの曲は、このベスト盤でしか聴いたことがない(もしくはリアルタイムでラジオでかかっていたシングル曲)
先日「レイン・トゥリー・クロウ」を久々に聴いた、という話を書いたが

https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2022/01/21/074023

その前後で、やはりJBKとか、ジャパンも聴いていて、今更ながらに1stが無いのも寂しいな、と思って、レンタル落ちが廉価だったので入手した。(あいかわらず長い前置きですいません)
ジャパン自身も1st、2nd は黒歴史扱いしているのだが、ジャパン流のこじらせたホワイト・ファンクはそれなりに面白いと思う。デヴィッド・シルヴィアン の曲作りもこの時から特徴がでているし、ミック・カーンのベースは個性爆発前だが、スティーヴ・ジャンセンのドラムもリチャード・バルビエリのキーボードも後のアンビエント感の萌芽が見える(ファンクなのにアンビエントって!)ロブ・ディーンのギターは堅実だが、やはり2nd以降のサスティンの効いたフレーズはまだない(って、そういう曲が無いからあたりまえ)
1曲目の「魅惑への招待」"Transmission"は、ベストに入っていなかったので初めて聴いたが、トップに配置されているだけあってなかなか出色の出来だと思う。シングル曲をトップに持ってこないところが、本当はシングルの曲はやりたい音楽じゃないんだよ、とひっそり主張しているのかな、等とかんぐったりする。
またアナログB面1曲目にあたる「愛の回転木馬」"Suburban Love"も2枚目以降への萌芽が感じられる長尺曲。
余談だが、上記の発掘音源系の"Live In London 1981"であるが、手元にある海賊盤(クレジットは1980年)とセトリが全く同じである。海賊盤の表記は信用できないものが多いので(その証拠に、ロブ・ディーンがいない事になっているが脱退は1981年)もしかしたら同一音源かもしれない。

こちらが"Transmission"

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こちらが"Suburban Love"

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