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ショルティの ワーグナー 「ラインの黄金」

クラシック

ワーグナー  「ラインの黄金
ショルティ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1958)
ジョージ・ロンドン:ヴォータン
キルステン・フラグスタート:フリッカ
クレア・ワトソン:フライア
ヴァルデマール・クメント:フロー
エバーハルト・ヴェヒター:ドンナー
セット・スヴァンホルム:ローゲ
パウル・クーエン:ミーメ
ジーン・マデイラ:エルダ
グスタフ・ナイトリンガー:アルベリヒ
ヴァルター・クレッペル:ファゾルト
クルト・ベーメファフナー
オーダ・バルスボーグ:ヴォークリンデ
ヘティ・プリマッハー:ヴェルグンデ
イラ・マラニウク:フロースヒルデ
ショルティワーグナーBOXである。ベーム盤とどちらから聴こうかまよったが、録音年順にすることにした。
今更こんなことを書くのも恥ずかしいが、ショルティ盤はニルソン、ヴィントガッセン以外はちゃんと配役を把握したいなかったのだが、4つの楽劇に共通する配役に統一性が無い、ということを改めて知った。
ジョージ・ロンドンは、ハンス・ホッターが盛りを過ぎた後のヴォータンの第1人者であるが「ラインの黄金」で彼がヴォータンを歌っているのだから、続く「ワルキューレ」「ジークフリート」も彼が歌っているのかと思いきや、そっちはハンス・ホッターなのだ。
これが録音年が早い方がホッターだ、というのならまだわかるが、早い方がロンドンなのだ。
いろいろと調べたが、その理由は定かではないが、たぶん契約の問題であろう、との事。しかし、こういうのはあまり好きではないな。他の役もけっこう不一致がある。
さて、肝心の音楽だが、たぶん制作側は「指環」の標準盤を作りたかったのだろう。しかし標準は標準であって、それが即名演であるとは限らない。ショルティはメロディを歌わせるのが苦手であることが露呈しているし、この神話的世界のセンス・オブ・ワンダーは見事に欠落している。
そういえば以前、ショルティの「ばらの騎士」で
「うきうきもわくわくもしてこない、ちっとも面白くない演奏だ」
ショルティという人は、オケの統率は天才的だが、オペラをよく指揮するにもかかわらず、歌心という音楽センスに欠けてるんじゃないだろうか」と書いた事があった。
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20091207/p2
こちらも、こんなにうきうきもわくわくもしてこない指環も珍しい、と言える。
しかし、この楽劇を理解するために、最初に聴く録音としてはたぶん適しているんだろうな。