ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(モノラル)
クリュイタンス指揮 バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団(1957)
ハンス・ザックス/グスタフ・ナイトリンガー
ファイト・ポーグナー/ヨゼフ・グラインドル
クンツ・フォーゲルザンク/フリッツ・ウール
コンラート・ナハティガル/エグモント・コッホ
ジクストゥス・ベックメッサー/カール・シュミット・ワルター
フリッツ・コートナー/トニ・ブランケンハイム
バルタザール・ツォルン/ハンス=ギュンター・ツィンマーマン
ウルリヒ・アイスリンガー/エーリヒ・ベンケ
アウグスティン・モーザー/ヘルマン・ヴィンクラー
ヘルマン・オルテル/ハンス・ハビーティネク
ハンス・シュヴァルツ/アレキサンダー・フェニヴス
ハンス・フォルツ/オイゲン・フックス
ヴァルター・フォン・シュトルツィング/ワルター・ガイスラー
ダーヴィット/ゲルハルト・シュトルツェ
エヴァ/エリーザベト・グリュンマー
マグダレーネ/ゲオルギーネ・ミランコヴィック
夜警/アルノルド・ヴァン・ミル
クリュイタンス・コレクションである。音質の問題であるが、1956年盤よりは若干良くなった。そのせいではないだろうが、1956年盤では第1幕がごちゃごちゃした印象だったが、こちらは音楽の流れも良く見通しも良くなった。第2幕以降も、クリュイタンスお得意のテンポ・コントロール、ヴォリューム・コントロールが堪能できる。
1956年盤のホッターのザックスも珍しかったが、アルベリヒの悪役イメージが強いナイトリンガーのザックスも珍しい。第2幕で張り切りすぎて、伴奏とずれてしまうのもご愛敬か。
ヴァルターのガイスラーというテノールを寡聞ながら知らなかったが、いかにもヘルデン・テノール的な癖が強く、その分声が不安定なのだが、声自体の魅力はなかなかのもの。調べたら主役級の録音は当録音ぐらいのようで、これも貴重(なんとヴァルナイとのヴェルディのマクベスもあるようだが現在入手不可)
他の歌手もバイロイトらしい豪華な名歌手揃い。