プラッソンのフォーレ 組曲「ペレアスとメリザンド

フォーレ 組曲ペレアスとメリザンド
プラッソン指揮 トゥールーズ・キャピトル管弦楽団(1980)
フレデリカ・フォン・シュターデ(Ms)
プラッソンのフォーレ管弦楽集である。元々劇付随音楽として作曲されたものを組曲に構成しなおしたもの。
ペレアスとメリザンド」と言えばクラシックの題材によく使われていて
ドビュッシーのオペラ
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20090830/p1
シベリウスの劇付随音楽と組曲
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2012/09/09/073321
シェーンベルク交響詩(未聴)
等々がある。
この中の「シシリエンヌ」は、絶対どこかで聴いたことがある。フォーレは「レクイエム」で初めて聴いたと思っていたが、既にこの曲を聴いていたのだった。室内楽版もある人気曲である。
歌曲である「メリザンドの歌」やラストの「メリザンドの死」は実に味わい深い。

こちらが「シシリエンヌ」

 

おんな城主直虎に唐橋充が

雲龍丸の回想シーンで父を演じている人がえらいイケメンだな、と思ったら「仮面ライダー555」「侍戦隊シンケンジャー」の唐橋充ではないか!
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20040914/p2

http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20090329/p2


http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20090412/p1

http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20100117/p2


いい感じに歳をとったので気づかなかった。

ヘレヴェッヘのフォーレ「レクイエム」2種

フォーレ「レクイエム」第2稿(1893年版)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮 アンサンブル・ ミュジック・オブリク(1988)
シャペル・ロワイヤル サン=ルイ少年合唱隊
アニェス・メロン(S)
ペーター・コーイ(Br)

フォーレ「レクイエム」第3稿(1901年版)(1988年出版新校訂譜)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮 コレギウム・ヴォカーレ シャンゼリゼ管弦楽団(2001)
ラ・シャペル・ロワイヤル
ヨハネッテ・ゾマー(S)
シュテファン・ゲンツ(Br)

かのヘレヴェッヘフォーレのレクイエムを第2稿、第3稿ともに録音している!ということで購入。それも第3稿の演奏はピリオド楽器だとか!
さて、双方ともに今まで聴いてきた演奏と、どこか印象が違う。今までは曲が始まるたびに「ああ、このメロディだ、うれしいな」という気分になるが、こちらはあまりそんな感じがしない。フレーズ感が希薄なのだろうか。
また、フランス音楽独特の、いい意味での「甘さ」も希薄だし、以前書いたそこはかとない東洋感もない。もしかしたら、これはフランス音楽としてではなく、ヘレヴェッヘがいつも指揮しているドイツ音楽として演奏しているのかもしれない。
第3稿の方はピリオド楽器(ガット弦)なので、さらに淡い印象を与える。
こういう、ふわっとした感じのフォーレのレクイエムも悪くないのだろうが(名盤扱いされているので)個人的には、フランスらしい演奏がいいな。
第2稿のソプラノのアニェス・メロンの声質がまるでボーイ・ソプラノのように純粋無垢なのが印象深い。

プラッソンのフォーレ「レクイエム」

ミシェル・プラッソン指揮 トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団1984
サン・セバスチャン合唱団
(ソプラノ)バーバラ・ヘンドリックス
バリトン)ホセ・ファン・ダム
フォーレをいろいろ聴きたいということで、プラッソン指揮の管弦楽曲集2CDを購入したのだが、せっかくだから、そのプラッソンの「レクイエム」も購入。
今まで聴いた中で一番テンポが遅く、こういうたっぷりした演奏も聴けてよかった。

コルボのフォーレ「レクイエム」室内楽版

フォーレ「レクイエム」第2稿(1893年版)
シェル・コルボ指揮 ローザンヌ器楽・声楽アンサンブル(2005)
シルヴィー・ヴェルメイユ(S)
マルコス・フィンク(Br)
今更であるが、フォーレの本領は室内楽でこそ発揮される、というのを後から知った(汗)かつ、通常演奏されているフル・オーケストラ版の第3稿のオケストレーションには、フォーレによるものかどうか、という疑惑があるという。
ならば、確実にフォーレの手になるものとして室内楽版である第2稿が聴いてみたくなったが、なんと!コルボの第2稿での演奏、かつ東京でのライブというのがあった!ので慌てて購入。
第6曲のリベラ・メ以外は1992年盤よりテンポが速い。加えて抜けのいい小編成のため、いい意味でライト感がある。フル・オーケストラ版が非現実的異世界の響きを持っているのに比して、より親しみやすい現実的な音楽に聴こえる。どちらがいいというわけではなく、別曲とまではいかないが、同列に並べて比較してはいけない気がする。