コルボのフォーレ「レクイエム」室内楽版

フォーレ「レクイエム」第2稿(1893年版)
シェル・コルボ指揮 ローザンヌ器楽・声楽アンサンブル(2005)
シルヴィー・ヴェルメイユ(S)
マルコス・フィンク(Br)
今更であるが、フォーレの本領は室内楽でこそ発揮される、というのを後から知った(汗)かつ、通常演奏されているフル・オーケストラ版の第3稿のオケストレーションには、フォーレによるものかどうか、という疑惑があるという。
ならば、確実にフォーレの手になるものとして室内楽版である第2稿が聴いてみたくなったが、なんと!コルボの第2稿での演奏、かつ東京でのライブというのがあった!ので慌てて購入。
第6曲のリベラ・メ以外は1992年盤よりテンポが速い。加えて抜けのいい小編成のため、いい意味でライト感がある。フル・オーケストラ版が非現実的異世界の響きを持っているのに比して、より親しみやすい現実的な音楽に聴こえる。どちらがいいというわけではなく、別曲とまではいかないが、同列に並べて比較してはいけない気がする。