ミシェル・コルボの バッハ ミサ曲ロ短調 3回目の録音

ミシェル・コルボ指揮 ローザンヌ器楽アンサンブル(1996 ライブ録音)
ローザンヌ声楽アンサンブル
サンドリーヌ・ピオー(S)
ベルナルダ・フィンク(Ms)
マルクスシェーファー(T)
マルコス・フィンク(Br)

昨日、コルボの バッハ ミサ曲ロ短調 について書いたのだが、後から気づいたのだが、既に手元には コルボの バッハ ミサ曲ロ短調 が1セットあった。ただし1996年録音である。
実はコルボの バッハ ミサ曲ロ短調は、1972年(?)、1979年、1996年、2008年4種あって、先日聴いたのは2回目の録音であった。
ここら辺記憶があやしいのだが、たぶんコルボのバッハの4大宗教曲を聴きたいと思った時に、当時高値が付いていた中、この1996年のミサ曲ロ短調がかなり安値で、4種類あるとは知らなかったので、とりあえずこれを買ってみることにしたのだと思う。そして到着してみると1996年とあり、あれ?となった。(通販の画面上は録音年の情報がなかった)
コルボの他のバッハの4大宗教曲は、録音順に ヨハネ受難曲(1977)マタイ受難曲(1982)クリスマス・オラトリオ(1984)であり、ミサ曲ロ短調もなるべくその期間にあたる演奏を聴きたかったので、1996年盤は、それを聴いてからにしよう、と長年寝かせていたと思われる。
さて、びっくりしたのが、昨日の1979年盤より明らかにテンポが速い。1979年盤も遅いわけではない。古楽器のコープマンとほぼ同じテンポだから、いわゆる通常オケの演奏よりは速めである。しかしその速めの演奏よりさらに速いのだ。しかしこの速さが実に心地よい。実はこのテンポが正解なのか、と思ってしまう。そしてライブならではの乗りのよさから音楽の流れが実にいい。デジタル録音ということもあろうが、この人の特徴である暖かみを残しながら清澄さが増している。
1979年盤も名盤だと思ったが、これはその上を行くのではないか?上記のように間違って注文しなければ、この名盤を聴きそびれるとことだった。あぶないあぶない。