「トリスタンとイゾルデ」を聴いてしまうと

クリュイタンスの「トリスタンとイゾルデ」の前奏曲だけをまず聴いたのだが、そうなるとまたぞろクナッパーツブッシュの「トリスタンとイゾルデ」の各種「前奏曲と愛の死」や全曲盤が聴きたくなってしまう。
そうなると「指環」のつまみ食いもしたくなってきてしうし、ローエングリンの全曲盤だって久々に・・・・・。困ったものだ。

クリュイタンスの ワーグナー「ローエングリン」

ワーグナーローエングリン」(モノラル)
クリュイタンス指揮 バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団(1958)
ローエングリン/シャーンドル・コーンヤ
エルザ・フォン・ブラバント/レオニー・リザネク
オルトルート/アストリッド・ヴァルナイ
フリードリヒ・フォン・テルラムント伯爵/エルネスト・ブラン
国王ハンリヒ/キート・エンゲン
軍令使/エーベルハルト・ヴェヒター
4人のブラバントの貴族
ゲルハルト・シュトルツェ
ハンス=ギュンター・ツィンマーマン
ゴットハルト・クロンシュタイン
エグモント・コッホ
4人の小姓
エリーザベト・ウィッツマン
ヒルガルト・シューネマン
アンネ・マリー・ルートヴィヒ
クラウディア・ヘルマン

クリュイタンス・コレクションである。
実に心に染み入る「ローエングリン」だが、有名フレーズのフレージングが通常と違う場合がある。今までクリュイタンスのワーグナーは新鮮と感じてきたが、ここにきて若干の違和感も混じってきた。
歌手陣は当たり役のオルトルートのヴァルナイは別格だが、気品あるテノールのコーンヤをはじめ皆標準以上の出来、まだ20代のヴェヒターの軍令が若々しい。ただし、個人的にはどうしてもリザネクは好みではない。

訃報 アーシュラ・K・ル・グウィン

アーシュラ・K・ル・グウィンが亡くなったそうである。88歳というから大往生であろう。
昨年、古本屋で「世界の誕生日」という日本での最新短編集を発見し、新品同様だったので慌てて買った。「闇の左手」のカルハイド王国が舞台の作品を多く含んでいる。未読だったが、追悼として読んでみようか。
これを機に、未訳の作品があるなら翻訳して欲しい。
余談だが、未だに出版社によって「グウィン」と「グィン」の2つの表記がある。検索等で実に不便だが、なんとかならんものか。

クリュイタンスの ワーグナー「タンホイザー」

ワーグナータンホイザー
クリュイタンス指揮 バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団(1955)
シェーネベルク少年合唱団
領主ヘルマン/ヨゼフ・グラインドル
タンホイザー/ヴォルフガング・ヴィントガッセン
ヴォルフラム/ディートリヒ・フィシャー=ディースカウ
ワルター/ヨゼフ・トラクセル
ビーテロルフ/トニ・ブランケンハイム
ハインリヒ/ゲルハルト・シュトルツェ
ラインマン/アルフォンス・ヘルヴィッヒ
エリーザベト/グレ・ブロウェンスティーン
ヴェーヌス/ヘルタ・ヴィルヘルト
牧童/フォルカー・ホルン
クリュイタンス・コレクションである。クリュイタンスのバイロイト初登場の演奏である。
ヴィントガッセンのタンホイザーとグラインドルのヘルマンはサヴァリッシュ
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2016/06/01/044851
フィシャー=ディースカウのヴォルフラムはコンヴィチュニー
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2016/07/08/045645
で聴いているが、それよりもずっと若い頃、ヴィントガッセンは絶好調期である。
また、エリーザベトのブロウェンスティーン(ブルーウェンスティーン)と、ヴェーヌスのヴィルヘルトは各種「指環」でお馴染みである。
さて、序曲の冒頭、管楽器がいやにくすんだ音色で、あれ?と思ったら、次にくる弦が鮮明に聴こえ、これは対比を狙ったのでは?と勝手に解釈。とにかくテンポの振り幅が大きい。明るい色彩感のあるラテン系のフルトヴェングラープラス絶妙なヴォリューム・コントロールトスカニーニといった趣き。何度も書いているが、こういうワーグナーは初めて聴く。
歌手陣は上記の主役級をはじめ間然するところがない(フィシャー=ディースカウはやはりうざいが)クナのワルキューレのジークリンデが良かったブロウェンスティーンが絶叫調でエリーザベトには若干そぐわないのが気になる程度。

ポプテピピックの衝撃

キャラクターはネット上でちょくちょく見ていたが、娘がニコニコ動画で見ていたので横で一緒に見てみた。
振り切ったギャグも凄かったが一つの話を豪華声優で2パターン取るという発想がすごい。その2パターンも微妙に変えてくるところがまた憎い。
久々に腹がよじれるほど笑った。笑い疲れるという経験も久々だった。