太陽と戦慄(LARK'S TOUGUES IN ASPIC)

フリップ御大曰く、クリムゾンの最高作は「宮殿」「太陽と戦慄」「ディシプリン」であると。おおかたのクリムゾンファンもだいたいそう思っているであろう。確かにこのアルバムでクリムゾンはまた前人未到の世界へ踏み出している。
だが、あえて言わせてもらうとこのアルバムにおいてはメンバーの演奏が未だこなれていないと思う。「放浪者」をUSAライブ、「イージーマネー」を「夜を支配する人々(ライブ)」また「土曜日の本」を自作の同傾向の曲「夜を支配する人々」(こっちは曲名)と比べてみればどうしても前者に物足りなさを感じるのは私だけではないはずだ。