奥さんが「あなた向けじゃない？」といって見せてくれた「タモリ倶楽部」のネタである。70年代に有線がわりに喫茶店等で流すために作成された、歌謡曲のインストバージョンのＬＰの紹介。
プログレ風ダイナミックイントロで始まる五木ひろしの「あなたの灯」（歌メロが始まったとたんに脱力・・・）
やたらとドラムソロが差し込まれる山本リンダの「じんじんさせて」
ドラムソロが延々４分挿入される天地真理の「恋する夏の日」
尺八が主旋律を奏でる南沙織の「純潔」
ベースが主旋律を弾く「白い蝶のサンバ」等々
ある意味抱腹絶倒で奥さんの言うとおりはまった。元が歌謡曲という約束さえ守れば、あとはミュージシャンや編曲者がかなりやりたい放題をやっていたのだと言うことが良く分かる。これでブームになってＣＤ復刻が相次ぐといいな（いくつかは既にＣＤ発売されているらしい）
またこれを紹介するのが元仮面ライダー５５５の半田健人だというのがすごい。彼が生まれる前のはずだ。こういう珍しいレコードを手に入れ、かつ元曲も把握しなければこういう考察はできまい。話もけっこう専門的だった。と思って調べたら、そっち方面（昭和歌謡）では有名らしい。そっちで売る気か？
ちなみに、同じ馬飼野俊一編曲である「恋する夏の日」と「北酒場」が実はそっくりだと言う半田の指摘は目から鱗だった。
