シューマン 交響曲第4番

クナッパーツブッシュ指揮 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(1962)
クナッパーツブッシュシューマンを指揮していたとは知らなかった。例の大全集には入っていないので、何とか購入。ライブ録音で同日演奏のモーツァルトのクラリネット協奏曲(!)ワーグナージークフリート牧歌も収録されている。音はこの年代にしては海賊盤に毛の生えた程度。
以前、「フルトヴェングラーがアッチェレランドの指揮者としたらクナはリタルダンドの指揮者かもしれない」と書いた(こちら)この曲でもフルトヴェングラーは、序奏部の終わりからテンポを上げて主部になだれ込んで鳥肌ものの感動を与えるが、クナの場合は、なんと主部開始で大きくテンポを落とすのだ!。一事が万事その調子で、これはクナのファンでなければ受け付けないかもしれない。もちろん私は喜んで聴いたが(笑)
また、以前 1950.1.30のライブについて、何を振っても内なるワーグナーの表現であると書いた事があるが(こちら)ここでも第2楽章が、ワーグナーのオペラにこんなシーンがあったような・・・と思わせる演奏になっている。
ちなみに、第3楽章に元テープの破損による2秒の欠落がある。