ホロー荘の殺人(1946)

アガサ・クリスティ
最近はまた、未読のものを中心にクリスティを読んでいる。いちいち感想を書くつもりはなかったが、これは書きたいと思った。
既に別名義で普通小説を発表していたということもあり、解説にもあるがミステリーと普通小説の融合をめざしたもので、純粋ミステリーとはいえないのかもしれないが(ポアロを出す意味があったか?)後をひく読後感はクリスティ作品の中でも屈指であろう。ここらへんから晩年の「超ミステリー」的作品への流れが始まったのかもしれない。
お得意の犯人隠しも、裏をかかれまい、かかれまいと思っていたら、裏の裏をかかれた(笑)。