灰被姫

先日テレビで再放送されたのを録画していた「第35回俳優祭」を見た。
歌舞伎と新派の合同で開催される、文字通りお祭りで、歌舞伎と新派の役柄を入れ替えたりとか、毎回ファンには垂涎の企画満載である。
私が覚えている俳優祭は、1986年、市川右太衛門旗本退屈男と中村歌右衛門の女・退屈男の両「うたえもん」競演という贅沢な趣向だった。
今回は歌舞伎版「シンデレラ」の「灰被姫」で、勿論歌舞伎、新派オールスターで、ある程度知っている人が見たら抱腹絶倒だし、アドリブも気が利いているし、歌舞伎としても見せ所も満載で、ほんとうに贅沢な企画である。
先代の児太郎の福助が意地悪な姉の一人を演じるが、矢島美容室のナオミばりの化粧と髪型でワロタ、と思ったら本当に矢島美容室を披露(笑)
灰被姫の玉三郎をいじめながら「先輩をいじめるって気持ちいいわね」と、思わず本音(?)が(爆)
菊五郎はまさかの天津木村をやっていた。
中村勘太郎といっしょに少女のようにかわいらしい少年が登場し、スーパーでは中村鶴松と出ていた。が、舞台上では勘太郎の婚約者、前田愛であるかのような扱いで笑いをとっていた。
全く事情がわからず、前田愛が歌舞伎俳優の奥さんになるんで中村鶴松の名をもらったのか?などと馬鹿な事まで考えてしまったのだが、天才子役として中村勘三郎の部屋子(内弟子みたいなもん)となった鶴松が前田愛に似ているとことで、それを踏まえたお遊びであったようだ。寡聞ながら鶴松は知らなかったなあ(汗)