A Time & A Place

Emerson Lake & Palmer
ELPの未発表ライブ音源の4CDBOXである。通常、もうELPのこういった類のものは、買う気は無かった。
 
ライブツアーというものは、レコード発売直後に行われることが多く、そこで演奏される曲は、その新発売のレコードに収録されている曲+バンドの代表曲、というのは一般的であった。
ブートレグ対策で急遽発売された「展覧会の絵」を除けば、最初のオフィシャルのライブ・レコードである「レディース・アンド・ジェントルメン」は「恐怖の頭脳改革」発売後のライブツアーであるから、当然「恐怖の頭脳改革」収録曲+彼らの代表曲、というラインナップになる。
そのために、主要曲のライブ音源が、ほとんど無いレコードが存在することになった。それが「トリロジー」である。(ホウダウンはシングル曲だから別格)
なので、見果てぬ夢とあきらめながらも、「トリロジー」収録曲のライブ音源が聴いてみたいなあ、とは思っていた。
 
で、この4CDBOXだが、「トリロジー」に収録されている「永遠の謎」と「奈落のボレロ」が収録されているのである!
これらの曲のためだけに4CDを買うのもどうか、と悩んだが4CDで\3,460なので、まあいいか(笑)と買ってしまった。
ttp://blog.goo.ne.jp/keith_emerson_blog/e/1c7f9333cc412aa843835c85d75d4366
「永遠の謎」と「奈落のボレロ」が収録されているCDは"This Boot's For You ? A Fan's View"と銘打たれていて、ファンが会場で録音したものを音源としているらしい・・・・この時点で、あまり音質は期待しなかったが、ギリギリ鑑賞に堪えるレベルで、アナログ時代の劣悪な音質のブートに慣れた耳には、天国のような音質だ(爆)
で、まずその2曲を聴く。
「永遠の謎」は爆裂演奏で度肝を抜かれる!カールのドラムのすさまじいこと、中間のピアノとベースの絡みの天才的なこと!
「奈落のボレロ」は通常はこういうキースのジコマン曲は好きではないのだが、こちらもライブの迫力で、最後まで圧倒される。
残りもたぶん聞き応え充分の音源が詰まっていることであろうが、とりあえず、この2曲でも元はとれた(笑)