Henry Cow
ヘンリー・カウの未発表音源・ボックスの2枚目。
Lindsay Cooper 参加後の音源(Unrestのアウトテイクか?)と(たぶん)Geoff Leigh脱退後、Lindsay Cooper 参加以前の狭間期のライブ音源、そしてDagmar Krause参加後のライブを収録。
狭間期のライブは、Tim Hodgkinson が兼任でサックスを担当するとはいえ、基本的にホーンレスで、その分、このバンドのコアな根っこが垣間見られる。
興味深いのは、既にカンタベリー色は払拭され、室内楽的アヴァンギャルド色が強くなっていること。漠然とLindsay Cooper加入の影響で、そうなったのかと思っていたが、そういう受け皿を作っておいてLindsay Cooperを迎えたのだという事が良くわかる。
やはり個人的には(カンタベリーバンドはほかにいっぱいあるので)ヘンリー・カウはカンタベリー色が無い方が好みだ。
Dagmar Krause参加後のライヴは、"In Praise of Learning"(1975)の名曲"Living in the Heart of the Beast" の、なんとRobert Wyattをゲストに迎えての演奏である。
実はこの曲、オフィシャルを含めてもライブ音源はこれとDVDに収録されているもののみで、大変貴重である。