土に点

先日奥さんが、ニュースに出てきた人名について、「土に点なんて漢字あるの?」と聞いてきた。
画面を見てみると、土の右、上下の線の間に点がある漢字+方で「ひじかた」という苗字だった。
「ひじかた」といえば普通「土方」だよなあ、と思いつつ調べてみると、実は点があるほうが正しい「ひじかた」らしい。
昔は土器などにする土の種類を、土に点をつけて区別していたようで、
「土の右肩に点」が「ハニ」で、太古に埴輪を作る氏として土師氏(はじし)というのがいたが、ここから来ているらしく、本当の土師氏は「土の右肩に点」のはずが、現在その漢字がないため「土」で代用しているようだ。ちなみに土師氏は、私の苗字の遠い祖先でもある。
同じように、土の右、上下の線の間に点があるのが「ヒジ」で、これも漢字がないため「土」で代用して「土方」と書いて「ひじかた」と読ませているらしい。
知らないことはまだまだあるものだ。