若者の「離れ」

先日もTV番組で、若者の「離れ」いわゆる「車離れ」や「ブランド離れ」について取り上げていた。
番組でも言っていたが、若者は「離れ」ているわけではなく、初めからくっついていないのであって、「車」や「ブランド」に血道をあげていた時代が異常だったのだ。(私もまったく興味が無かったが)
ルームシェアというのも取り上げられていたが、これも核家族化への反動であろう。
その姿は、ある意味江戸時代の「長屋」への先祖がえりを思わせる。
今までは、明治維新との対比や、唯物史観の観点から、江戸時代の暗黒性が強調されてきたきらいがあるが、どうも言われるほどひどい時代ではなかったようだ。
明治維新で、西洋文明、西洋の価値観が流入して、結果的に日本は欧米からの植民地化を免れた。
それは、それで大変いいことだったが、そういう価値観もそろそろ役目を終えたのではないか。そろそろ、日本古来の文明や価値観にたちかえってもいい時期なのではないか。
その先鞭が若者の「離れ」なのかもしれない。
ただし「ビール離れ」「わさび離れ」は、個人的には承認しがたいが(笑)
余談だが、そのテレビで「酒離れの若者に一言」というインタビューを(たぶん)新橋のよっぱらいのおじさんに聞いていたが「用事があるって帰っちゃう、人間関係が希薄」には笑ってしまった。酒を飲まなければ人間関係を築けないという人間性の貧しさ、という観点が、この世代には無いんだろうか。そういう若者は、酒無しで仲良く人間関係を築いているのだ。