黄金の騎士フィン・マックール

ローズマリー サトクリフ(1967)
先日のクーフリンと同様にサトクリフによる再話である。
こちらはクーフリンより後の時代のため、解説にあるようにアーサー王伝説等の騎士物語に近い体裁である。その分、ある意味(残酷な事はあっても)おおらかなクーフリン物語より人間的で生々しく、物語もけっして見通しが良いものではない。
私は別のケルト神話で知っていた、いわゆる「浦島伝説」が、こちらにも見られる。ケルト神話ではポピュラーなテーマである事がよくわかる。