以前「ドン・カルロ」を他の演奏で聴いてみたい、と書いたが(こちら)その時は、おおざっぱにイタリア語4幕版、仏語5幕版等と書いたのだけれど、実はヴェルディはこの長大なオペラをなんとか聴衆に浸透させたくて改訂を続け、現在では6種類の版が存在する。詳細はウィキペディアあたりで見てもらうとして、実は最終版はイタリア語5幕版なのだ。
私が好んで聴く1950年代〜1980年代は、イタリア語4幕版が主流だったが、徐々にイタリア語5幕版の上演が増えてきているようだ。なので、聴いてみたいなと思って調べたら、サンティーニ盤(1961)が評判がいい。
しかし、入手可能なのが同じサンティーニ盤でも1959年盤である。さてどうしようかと思ったら「ミラノ・スカラ座/ヴェルディ・ボックス(21CD)」というやつに収録されていた!しかもかなり廉価(CD2,3枚分)サンティーニ盤を探さなかったらこれに気づかなかった・・・・ラッキーである。
そろそろヴェルディを切り上げて別の作曲家へ、と思っていたが、今まで廉価の発掘音源やモノばかり聴いてきたので、オフィシャルの音のいいステレオでヴェルディを聴くのも悪くない、ということで、まだしばヴェルディ三昧が続くかも。
さて、そのヴェルディ・ボックスであるが、全部で8つのオペラと「レクイエム」が収録されている。
大昔、母がテレビで見ていた時横で見ていた「椿姫」の日本公演の主役がレナータ・スコットとホセ・カレーラスであったことは以前どこかで書いた。なので、レナータ・スコットという人は印象が深かったが、特にCDを買うと言う事も無かったが、このBOXにはその「椿姫」と「リゴレット」が収録されている。
また、アントニエッタ・ステッラで「トロヴァトーレ」「仮面舞踏会」そして上記の「ドン・カルロ」最近お気に入りのシャーリー・ヴァーレット(!)が「マクベス夫人」を歌う「マクベス」そしてカレーラス、カップッチッリコンビ(!)の「シモン・ボッカネグラ」リッチャレッリの「アイーダ」と、まさに豪華絢爛、しかし、ここまできたら「運命の力」「オテロ」「ファルスタッフ」もあればいいのに!