ヴェルディ「ジョヴァンナ・ダルコ(ジャンヌ・ダルク)」

シモネット指揮 RAIミラノ交響楽団(1951)
レナータ・テバルディ:ジョヴァンナ
カルロ・ベルゴンツィ:カルロ7世
ローランド・パネライ:ジャコモ
Giulio Scarinci:デリル
Antonio Massaria:タルボット
当初はこのオペラは購入する予定は無かったなのだが「ジャンヌ・ダルク」の事だと知って、がぜん聴きたくなる(笑)ヴェルディ連作期で「アルツィーラ」の前の作品(第7作)音源自体があまり多くないが、最も廉価かつ配役が申し分ないこの録音を購入した。ただし、この年代の非正規録音なので、音質はそれなりである。
元ネタ(原作ではない)はシラーの「オルレアンの少女」
イギリスとの戦いに疲弊しているフランス、共に神のお告げにより邂逅したフランス王カルロ7世と羊飼いの娘ジョヴァンナは戦場へ向かうが、娘の父ジャコモは娘が魔女になったとして、イギリス軍へ寝返る。
フランス勝利後、普通の娘に戻りたいジョヴァンナにカルロ7世は愛を打ち明ける。
ジャコモの扇動によりジョヴァンナは大衆からも魔女扱いされ、フランスを追われイギリス軍に捕われる。
今は後悔したジャコモにより牢から逃れたジョヴァンナは、戦いの中死す事により魔女の疑いを晴らして昇天する。
テバルディは声が嫌いだ、と書いてきたが、これは若い頃の録音なので、声が有り余っている感じで迫力充分である。他も申し分ない。ヴェルディ連作期の標準に達した作品であろう。